セコンド・ピアットはお楽しみのメイン料理
宴会で本格的に着席スタイルのイタリアンのフルコースを選んだ際に供される、セコンド・ピアットといえばメインディッシュのことです。
もっとも、セコンドとあると、その前に何かあるのかとイメージされるかもしれません。
ピアットとはイタリア語で皿を意味するので、セコンド・ピアットとは二皿目といった意味合いがありますが、これはメインディッシュとしての二皿目と考えていただけるとしっくり来ます。
ちなみに一皿目のメインはお肉やお魚料理ではなく、パスタやリゾットのなどの主菜となります。
シェフ自慢の手打ちパスタやシェフの腕が光るリゾットを頂いた後に、お楽しみの肉や魚のメインディッシュが登場するという流れです。
魚か肉を選べる
フレンチのフルコースと違い、一般的なイタリアンのフルコースでは主食を頂いたあとに、肉または魚のいずれかをメインにした1皿が供されます。
本格フレンチコースでは魚料理に続いて肉料理が供されますが、イタリアンではいずれか1つが基本のため、先に主食が出てもお腹に響かないとされています。
宴会のコースでは幹事さんなどが代表して、先にメインディッシュのメニューを選んでおく場合もありますが、シェフお任せで、季節やそのシーズンのおすすめ食材をメインにしたものを注文することもできます。
また、年齢が高い職場やシニアの集まりなら魚でオーダーしたり、若い方が多いお集まりならお肉でオーダーしておくといった頼み方も可能です。
肉または魚を季節を感じるテイストで
お肉には一般的には旬はありませんが、イタリアでもお肉の代表メニューといえば、牛肉で高級部位の牛ヒレ肉のステーキなどが登場することも多くなります。
そのほか、旬の時期に脂がのった鴨のローストや、イタリア産のイベリコ豚を使ったメインが供されるお店もあります。
お魚を選んだ際は旬の魚が選ばれるのが基本で、ヒラメやカンパチなどの白身魚を中心に、ホタテなどの魚介類、マグロやカツオが使われることもあります。
イタリアも日本と同じ海に面した国で、地中海の海の幸を使った料理のノウハウがあるので、日本の近海で獲れた新鮮な旬の魚介を使って、イタリアンにアレンジされた魚料理を楽しむことができます。
旬の魚介を使う魚料理はもちろんのこと、肉料理をチョイスした場合も季節感が楽しめる盛り合わせになっており、秋ならキノコ類を添えたり、ポルチーニ茸のソースにしたり、旬のフルーツを使ったソースをかけたり、季節の野菜があしらわれたりと見た目にも楽しめるメインディッシュになります。