華やかな見た目で食欲増進効果も
宴会でイタリアンのフルコースを選んだ際に、最初の一皿として登場するのがアンティパストです。
日本語でいえば前菜やオードブルといった意味合いや位置づけとなり、見た目にも華やかで、これからのフルコース料理への期待を高める美しい一皿が供されます。
旬の野菜やフルーツ、肉または魚介などを使ったサラダ仕立てのものや、芸術品のようにまとめられた盛合せが一般的で、味つけはそれ以降に続くお料理に支障が出ないよう、あっさり目に抑えられ、酸っぱさなどの酸味や塩気を効かせて、食欲を増進させる味付けになっているのが一般的です。
芸術作品のような見た目と季節を意識した素材
アンティパストはそのシーズンの旬の素材や、その時々の仕入れなどによっても使われる素材が異なり、季節を意識した素材を用い、芸術品のように美しく盛り付けられるのが一般的です。
海老やホタテなどの魚介類や、牛肉やイベリコ豚、プロシュートなどのイタリア産の有名な生ハムなどをあしらい、季節の野菜やキノコなどと合わせて、酸味のあるオリーブオイルを利かせたドレッシングや、軽くチーズなどで味付けしたソースなどと和えられたものなどが供されます。
お酒のお伴にも合い、乾杯時のシャンパンにも合い、白ワインとも合わせやすいサッパリめの料理が出されるのが一般的です。
イタリアンのアンティパストでは見た目に赤、黄色、緑のカラーを意識して配色されるともいわれており、赤は海老や肉、トマトやパプリカなど、黄色はチーズやパプリカ、カボチャなど、緑はレタスやブロッコリーなどの旬のグリーン野菜が組み合わせられます。
比較的カジュアルなコースであれば、多くの方が知っているモッツアレラチーズとトマトを使い、バジルをあしらったカプレーゼや、茹で野菜などを専用のソースでいただくバーニャカウダなどが供されることもあります。
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食もお酒も会話も進む
さっぱりテイストで美味しく、まだまだこれから食べられるぞという自信がつくとともに、酸味や塩気のあるテイストと、肉や魚と野菜を組み合わせたバランスのよい一皿なので、食欲も促進されますし、お酒も飲みたくなる気分になるものです。
見た目にも華やかで美しいので、日頃あまり関連しない職場の方や初めて会った方、あまり会話をしない上司や部下、同僚であっても、テーブルで隣同士になった方との会話のキッカケづくりや話題作りにもなります。
また、SNS映えもいい一皿ですので、女性の方を中心に写メを撮影されるなど、場が和んだり、盛り上がる要素もあります。