メインディッシュの前に主食
宴会で着席スタイルでイタリアンのフルコースを楽しむ場合に、前菜に続いてメインの肉料理や魚料理の前に登場するのがプリモ・ピアットで、イタリアといえば多くの方がイメージされるパスタなどの主食が登場します。
日本料理のコースではご飯ものは最後に出され、フレンチの場合には最初からメインまでパンが基本的に食べ放題で供されます。
そのため、肉や魚などのメインディッシュが出る前にパスタが出てくると驚く方もいるかもしれません。
それもそのはずで、一般的なイタリアンレストランやカジュアルイタリアンのお店でプチコースやランチコースなどをオーダーした場合、肉や魚が出た後でパスタが出てくる場合も多いため、順番が違うのではと思う方もいるかもしれません。
メインのお肉やお魚の前に主食となると、せっかくのメインが入らなくなるのではと心配される方もいるかもしれませんが、一般的な一人前ではなく、小盛りで出されるので心配はいりません。
多彩な自慢のパスタ
パスタは一般的にはお店で手打ちした自慢の自家製パスタが基本です。
使っている小麦粉選びからこだわり、お店ごとに違った細さや太さ、食感が楽しめます。
お店によっては個々でテイストを選べることもありますが、宴会はどうしてもお人数になってしまうので、コースとして1つのパスタが供されることが多くなります。
お店一押しのパスタや、その時の季節の素材を使ったパスタの場合が多く、シンプルなものよりは、ウニやトリュフ、ポルチーニ茸など高級素材を使ったものや、ゴージャスな見た目や味わいのパスタが登場することが多くなります。
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リゾットやラザニア、ニョッキなど
イタリアンで主食というとパスタが思い起こされますが、フルコースのプリモ・ピアットではお店によってリゾットが登場することもあります。
リゾットはチーズを混ぜ込んで炊き上げたおじやのような、雑炊のようなものですが、チーズに力を入れているお店ではパスタよりリゾットが出てくることも少なくありません。
また、冬の忘年会や新年会など寒い時期の宴会では、体も温まるラザニアやニョッキなどが登場することもあります。
ラザニアは四角い形状のパスタで、トマトソースやミートソースをかけ、たっぷりのチーズをかけてグラタンのように焼き上げた熱々を、取り分けてくれます。
ニョッキはジャガイモやカボチャなどを練り込んだ、マカロニのようなお餅のような食感の手作りパスタで、ホワイトソースやトマトソース、チーズソースなどお店特製のソースと絡めて供されます。